およそ20年ぶりに1ドル130円台をつけるなど、急激に円安がすすんでいます。この状況で、新築住宅の建築や不動産を購入するために利用する住宅ローンはどの金利タイプを選択するのが得策なのでしょうか?
最終的には個人の判断、となるのですが、ここではフラット35に代表される「固定金利」を選択することをおすすめします。
現在の円安を解消するためには、日米の金利差を縮小することがなどが必要になります。
このため、近い将来日本でも利上げに踏み切るのでは?
という見方が出てきています。
つまり、金利が上がりそうだ、ということです。
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この状況で選択するのであれば、借り入れてから最後まで返済額が変わらない「固定金利」を選択するのが正解と思います。
銀行に直接相談すると「変動金利」か「固定金利選択型」をすすめられることが多いと思います。
このため、約6割以上の方が変動金利で住宅ローンを借り入れしているのが現状です。
固定金利より変動金利の方が金利が安く、同じ借入金額なら返済額が低くなるため、このような状況になってるのでしょう。
銀行がなぜ変動金利をすすめるのか?
は、銀行は「慈善事業の団体」ではなく「営利目的の団体」ですので当然の結果なのですが、この話が長くなるので別の機会でお伝えしたいと思います。
銀行がすすめる変動金利は「5年ルール」や「125%ルール」があるため、急激な返済額の変動はないのですが、現在支払っている返済が125%増えたらどうなるでしょうか?
借入金額にもよりますが、毎月の返済額が2万円程度上昇したとします。
経済的にゆとりのある方であれば、金利があがるタイミングで一括返済したり、まとまった金額で一部返済に充て、毎月の返済額をおさえたりすることができます。
しかし、まとまったお金が準備できない方はどうなるでしょうか?
毎月の貯蓄を減らしたり、外食や交際費を減らしたり、今後予定している子供の習い事などはあきらめなければならない状況になるかもしれません。
ご自身には全く原因はないのですが、世の中の流れが変わることにより、金利が変わり、住宅ローンの返済額が変わり、ご自身のライフプランも変えざるを得ない状況になってしまうかもしれません。

繰り返しになりますが、住宅ローンの金利選択は、「個々の事情による」ため、最終的には「個々の判断による」ということになります。
もし、この状況で親しい友人から
「住宅ローンはどの金利タイプを選べばよいか?」
と相談を受けることがあれば、間違いなく「固定金利」をすすめます。
一生涯返済額が変わりませんので。
今回は以上となります。
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